正確な診断を

聴診器

適切な方法で治す

うつ病でも、大学病院が初診という人も多いです。やはり専門性の高さと権威は人々が認めているものですし、うつ病かどうかわからない場合、一度大学病院で診てもらおうという人も多くいます。ただし、大学病院の使命は、医育が第一で、次いで研究、そしてそのために必要なものとして、三番目に診療があります。そのため、どの科にいっても、高い診断能力と治療能力をもった医師が中核となり、研修生を抱えながら診療を行っているのが現状です。だからといって、教授や助教授が必ずしも、自分にとって名医になるわけではありません。精神科の中でも、得意分野が異なるので、うつ病に強い医師かどうかの見極めは必要です。総合臨床能力は、ベテランの助手や講師クラスが一番です。また、外来主治医制を設けていないと、通院のたびに医師が変わるので確認することが大事になります。大学病院で最も期待ができるのは、正確な診断と適切な治療法をきけることです。加えて、研究などが優先されるので、意欲のあふれる医師が集まっています。比較的若い世代人は、フィーリングの合う同世代の感覚をもった医師に出会えるチャンスでもあります。そこから独立した開業医などを追っていく人も多く、治療のベースとなる信頼関係を考えれば、こうした医師に会えることは、大事なことです。うつ病の治療中は休息を求められますが、だからといって無理に横になっている必要はありません。無理をすれば、不安や憂鬱な気分になるだけです。また、昼間にゴロゴロしたり、眠ったりしてしまうと、寝るに眠れない日が続くなど悪影響もあります。そして、ずっと寝たきりでいれば、体力的にも衰えてしまいます。社会復帰を考えながら、少しでも気分がいいとき、起きたいと感じたときには、起き上がっていたほうが回復も早いです。気分が害されないようであれば、テレビやラジオの音をきくだけでも問題ありません。周囲のことは気にせずに、療養中はしたいようにするというスタンスが大切です。一つ注意したいのが、何かをすることを義務にしないことです。毎日、こうしなければならないという考え方は、治療の負担になってきます。気長に自然に任せるのがよく、自分なりの休息方法をみつけて、生活リズムを保つことが重要です。休息するうちに、生きていくうえでは、時に休むことも必要という考え方ができるようになれば、うつ病が回復している証拠です。そこまで、回復してきたら、体のリズムを整えたり、軽くストレッチしたりしてみるなど、リラックス気分で過ごせるようなことにトライしてみることも大事になります。